峯ヶ岡八幡神社様は、平安時代、源経基の創建とされている由緒ある神社です。
シイやシラカシ、クブノキなどの大木が自生し、自然植生である照葉樹林の面影を色濃く残している一画に峯ケ岡八幡神社様があります。神社の境内は約7000平米。参道や拝所を囲むように約4百本の巨木が生い茂っています。樹齢約6百年の県内有数の大銀杏を初めとした樹木は「峯ヶ岡八幡宮神社の社叢」として、市の天然記念物に指定されています。
この度、本殿の改修工事という大変有難い工事をさせて頂く運びとなりました。このような繋がりを頂けるということは、この上ない喜びであり感謝以外の言葉がありません。
この改修工事では本殿、御垣の塗装工事を始め、装飾彫りの彩色や修復、腐蝕や痛んでしまっている部分の修復工事を行いました。昨今では古き時代から受け継がれてきた技術がどんどん消えていってしまっています。大切な技術を後世に伝承していきたいと考えている私達が、見た人達の心を感動させるような仕事を一生懸命させて頂きました。

▼改修工事前の本殿。
着工にあたり安全祈願並びに改修工事報告祭が執り行われました。
峯ヶ岡八幡神社、禰宜様と齊藤棟梁。
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▼500年の年月からなる本殿の回廊を解体し修復を行います。
先人達の技術の高さを肌で感じます。
改修塗装するにあたっての下地処理を行います。既存の塗料をカンナとヤスリで全て落とし、素地を表しにする作業です。この地道な作業が最終的な仕上がりの善し悪しを左右する大変重要な工程です。朱色の塗料をここまで落としています。
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▼交換する懸魚を新規に作成。上は交換前の懸魚。
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▼木部全てに下地材が入り、いよいよ色が入れられ完成となりました。
何度も打合せを重ねた色分けのシミュレーション通りに進みます。
彫刻にも職人の技術がおしみなく発揮されています。
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施工後
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